住まない実家=売れない「負動産」?急増する相続放棄

朝日新聞デジタル 2019年12月31日

 亡くなった親族の遺産を受け継がない「相続放棄」が増えている。2018年は約21万件と、10年前の1.5倍に増え、住む予定のない実家など引き継ぎたくない遺産だったり、疎遠な関係を理由に親族が相続を拒んだり。世代間で財産を引き継がない動きが広がっている。

実家の土地などの不動産が売れるに売れない「負動産」になることを見越し、相続放棄を選ぶ人も多い。

土地相続、登記を義務化へ

法制審議会(法相の諮問機関)の民法・不動産登記法部会は、12月3日に協議した結果、土地の相続人に登記を義務付け、罰則も設けることで一致した。

中間試案を2020年1月上旬に公表し、パブリックコメントを行ったうえ、法務省は2020年秋にも臨時国会に関連法改正案を提出したい考えだ。

2019年12月3日 時事通信社 配信